ないものねだり。

障害があっても強く生きていきたい。

自己愛を持たざるを得ないじゃないか。

 

自己愛を持たざるを得ないじゃないか。

という言葉がずっと頭から離れずにいる

数年経ってもその真の意味に辿りつけないのは

私がまだ不甲斐ないからだろうか

それとも人間としての深さが足りないからなのだろうか。私は生きてる間にこの言葉の本当の意味をわからずに死ぬと思う。

どんな気持ちであの子はこの言葉を本に書いたのだろう。

 

人間の心の中なんて当たり前にわかるわけはないけれど、知りたいという思いと同じ感情を生み出せる人間になりたいとずっと願っている。

 

そのために心理学を読み漁ったり

答えのない哲学を吸収することにも慣れた。

 

私の憧れ続けるあの子は

もうその領域をとうに超えているだろう。

 

それでもいい。

 

生きている間に私の中のあの子に対する執着の正体を知りたいのだ。

執着の正体がわかった時

私の心は本当に死んでしまいそうだけれど。

 

 

私が出会ったすべての人間の中で

あの時ほど自分を犠牲にできた自分を

否定したくないからこうやって今も

執着しているのかもしれない。

 

信じている。

 

あの子に出会えて間違いじゃなかったと。

あの子に今でも生かされていると

信じたいだけだとしてもいい。

 

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