ないものねだり。

障害があっても強く生きていきたい。

liberté

真っ白な壁
青いライトが足下を照らす
ギコギコと音を鳴らす急な階段
通り過ぎてしまうほど小さな店がそこにあった
私を虜にした空間
気づけば週末には必ず通った
 
一日の客の出入りなど
数えるほどしかいない
古着を買うことはない
ただ店員とくだらない話をしにいくだけ
 
それでよかった
そのままでよかった
あのゆっくりと、ひたすら流れる時間を失った。心もあの時間のまま。流れることはなく、とどまったまま。
あの夢のような時間に溺れていたいの。